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グルテンフリーってなに?食品を選ぶポイントとマークの基準

2023.01.26
健康

よく知られるようになった「グルテンフリー」という言葉。しかし日本にはグルテンフリー表示に関する明確な基準がないことを知っていますか。グルテンフリーと書いてあっても実はメーカー独自の基準で管理されており、必ずしも高い基準をクリアしたものとは限りません。その基準がどこにあるのか知っておくと、グルテンフリー商品を選ぶ時のポイントにもなります。
今回はそんなグルテンフリーの認証についてご紹介します。グルテンフリーを始める際はぜひ参考にしてみてくださいね。

グルテンフリーとは

グルテンフリーとは、小麦などから生成されるタンパク質の一種であるグルテンを口にしない食事法です。

グルテンは腸に炎症が起こる「セリアック病」を引き起こす原因物質でもあり、この病気の食事療法として「グルテンフリー」が用いられています。また「小麦アレルギー」の方も同様にこれを選択しています。現在では病気やアレルギーに関係なくグルテンが引き起こす体への影響を避けるため、健康法のひとつとして多くの人に取り入れられています。

日本にはグルテンフリーの表示基準がない(2022年10月時点)

「えー!」という声が聞こえてきそうですが、実は日本にはグルテンフリーの表示に関する明確な基準はありません。そのため、日本ではメーカーによってグルテンフリーの規定が異なるので、商品にグルテンフリーのマークがあっても、どのような基準を満たしているのか確認することが大切です。

サンジルシではアメリカにあるグループ会社、San-J International, Inc.で培ったグルテンフリーの知見と長年の大豆発酵技術からCODEX委員会(国際食品規格委員会)の基準に則ってすべてのグルテンフリー食品を管理しています。

世界基準のグルテンフリー

米と米粉、グルテンフリーブレッド

一方で海外では小麦などグルテンを含む穀物が主食になっているところも多く、グルテンフリーの基準が厳しく設けられています。

ここでは代表的なグルテンフリーの基準を紹介します。

GFCO(グルテンフリー認証団体)

Gluten Free Certification Organizationの略称でグルテン保有率10ppm*以下が認証対象。GFCOは世界27ヵ国、23,000以上の商品認証をおこなっているアメリカの団体です。

GFCOの認証マークは、厳しい認証基準の数値をクリアしている商品のため、世界各国の消費者に信用されています。セリアック病やグルテン過敏症などでグルテンフリーの食事療法を行う人だけではなく、健康を気遣う消費者にも十分な情報を得たうえで食品の購買を選択できるように、安全性・信用性・信頼性を商標としてわかりやすく提示しています。

参考:グルテンフリー認証サービス SGSジャパン

CODEX委員会(国際食品規格委員会)

CODEX(コーデックス)は、グルテン保有率20ppm*以下が認証対象。

世界的に通用する食品規格で、1962年に国連の専門機関である国連食糧農業機関(FAO)と世界保健機関(WHO)が合同で作った国際規格です。

サンジルシのグルテンフリーの商品は、San-J International, Inc.で取得しているGFCO認証ノウハウをベースにコーデックス基準に則ってグルテン管理を行なっています。

参考:公営団体法人日本食品衛生協会

FDA(米国食品医薬品庁)

U.S. Food and Drug Administrationの略称で、グルテン保有率20ppm*未満が認証対象。2013年9月4日から国内製造のグルテンフリー商品をアメリカで流通させる時の基準値になっています。

参考:日本貿易振興機構

*ppm(パーツ・パー・ミリオン)10ppm=0.001%、20ppm=0.002%

GFCO認証を取得している商品

日本でもGFCOマークを取得しているメーカーの商品がいくつかあります。ここではその商品をご紹介します。

熊本製粉株式会社

熊本製粉株式会社のグルテンフリーパンミックス
画像引用:熊本製粉株式会社

2015年1月に日本で初めて米粉製造業としてGFCO認証を取得している熊本製粉株式会社様。「ホットケーキミックス」や「パンミックス」、「玄米粉」、「ベイクドドーナツミックス」、「オールパーパスベーキングミックス」いったグルテンフリーフラワーを製造販売しています。

小麦じゃなくてもこんなにおいしいの?とびっくりしますよ。

小林生麺株式会社

小林製麺株式会社のグルテンフリーインスタントラーメン3食セット
画像引用:小林生麺株式会社

2015年2月にGFCO認定を受けている製麺会社の小林生麺株式会社様。米粉のパスタ、うどん、ラーメンなど、多くのグルテンフリー製品を製造販売しています。

縮れやストレート、生麺や乾麺など、一般的な麺と同じように選べる豊富な種類が魅力的です。

ケンミン食品株式会社

1950年創業のケンミン食品株式会社様。ビーフン、フォー、ライスパスタ、ライスペーパーなど米加工食品の製造・販売を行なっています。GFCO認定を受けており、製造現場はもちろん研究開発やテスト時でも「小麦粉」は一切使用しない徹底した管理で安心安全のグルテンフリー製品を多く製造販売しています。

代表商品のビーフンはもちろん、ライスパスタやライスペーパーなどもあり、それらを使った独自性のあるレシピはどれも試してみたくなる、おいしそうなものばかりです。

サンジルシのグルテンフリー基準はコーデックス

サンジルシのグリーンライン商品のグルテンフリー表記

サンジルシではグリーンライン以外の商品でも、コーデックスの基準を満たしたグルテンフリー商品を販売しています。米国の厳しい基準を長年クリアし、グルテンフリー醤油のパイオニアとも言えるSan-J International, Inc.の技術を国内製造でも再現。

コンタミ(食品を製造する際に原材料として使用していないにも関わらず、意図せず最終加工食品に混入してしまうこと)を防ぎ、コーデックスの基準値を満たすように原料、ライン、最終品の3段階に分けてグルテン検査を行い、基準をクリアしたものを商品としています。

日本国内でも社食におけるグルテンフリー企画などで使用されている実績もあり、多くの人に安心して食べてもらえる商品づくりを続けています。

(グルテン保有率はゼロに近い数値ではありますが、全ての人に小麦アレルギーの症状が出ないというわけではありません。)

グルテンフリー商品を選ぶポイントは「基準とマーク」

大豆ミートと生野菜、大豆

パンやパスタ、うどんなどは見ての通り小麦でできていることが分かるため、グルテンフリー生活を行う上でも避けやすいのですが、実はグルテンが入っていなさそうな食品にも意外と入っていることを知っていますか。

コンソメや醤油などの調味料類の原料や、ウィンナーやハムなどの加工肉のつなぎとして使われていたりすることもあります。

そんな中から比較的簡単にグルテンフリーの商品を見つけ出す方法は、マークがあることを確認することです。日本ではグルテンフリー表示に関する明確な基準はありませんが、マークを表示している商品は、基本的に今回紹介した3つの規格のどれかを満たしているものがほとんどです。

グルテンが入っているとは思わなかった商品も、裏面を見ると入っていることもあるので、マークと合わせて、どこの基準を採用しているのか、表示を改めてチェックしてから購入すると、より安心してグルテンフリー生活を送ることができます。

ぜひ今回の記事を参考に、グルテンフリー商品を選んでみてくださいね。

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